善峰寺



1029年(長元2)に恵心僧都の高弟、源算上人によって創建されました。長元7年には、後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ良峰寺の寺号及び聖詠 を賜っています。以来暦朝の御崇敬篤く、中世には青蓮院の宮(法親王)が代々住まわれ、人は西山の宮と称するほどでした。後花園天皇が伽藍を改築せられた当時は、僧坊52を数えるほどでしたが、応仁の乱でそのほとんどを焼き尽くされてしましました。現在の本堂をはじめ諸堂は徳川5代将軍綱吉の母桂昌院の帰依によって再建されたものです。境内にある遊竜松(天然記念物)も、徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院手植えの五葉松です。高さ2メートル余ですが、左右それぞれ20メートル以上も枝を伸ばし、竜の姿に似ています。また、境内は3万坪で四季折々の花にめぐまれ幽玄の極楽観音浄土を思わせます。 西国三十三ヵ所第20番札所です


善峰寺庭園

善峯寺の庭園は放生池には切石橋が架かり丸い刈込が池を巡り背後の山と一体化しています。秋には雑木の紅葉が山全体を染め、境内は鮮やかに彩られます。L字形の遊龍松も見ものです。








善峯寺の遊龍松

善峯寺境内にあるマツ科のゴヨウマツ。境内多宝塔の南庭にあります。「遊龍松」とは、枝が左右に長く伸び、波に遊ぶ龍のように見えるところからこの名がつけられました。ここの遊龍松は、高さはわずか2、3mですが、左右に伸びた横枝は20m以上にもなっています。昔から有名で、大田垣蓮月が「世々を経て光いやます善峯のその玉松のむかしをぞ思ふ」とよんでいます。国指定の天然記念物に指定。





薬湯風呂

5月〜9月の第2日曜日に、漢方薬を煎じた薬湯風呂がたち、神経痛 や腰痛に効くとのことで全国から多くの信者が入浴に来られます。

この薬湯の由来は、明治初期のこの寺の住職がある夜、寺よりもまだ山の奥に祀って ある釈迦像の夢を見、釈迦像は夢の中で「人々を救うため、もっと下へ祀ってほしい」 と彼に告げました。そのお告げに従って像を寺まで降ろし、薬師堂に安置したところ、なんと像から汗がでていました。この汗と薬草で湯をたてて入ったところ、像を運んで痛くなった腰がよくなったというものです。


JR向日町駅から阪急バス小塩下車、徒歩30/拝観料:300/拝観時間:午前8時〜午後5



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