三十三間堂
妙法院蓮華王院

本堂
▲本堂: 中央の壇上に国宝の千手観音坐像・風神雷神像・二十八部衆立像と国の需要文化財である1001体の千手観音像を安置している。


 本堂の内陣の柱間が三十三あるために三十三間堂と呼ばれているが、 正式には蓮華王院という名の天台宗の寺院。 もともとは後白河上皇の御所・法住寺殿の広大な敷地の一角にあり、 長寛2年(1164)後白河上皇が平清盛に命じて造らせたもの。 周囲には五重の搭や不動堂などを従えて偉容を誇っていたが、 度重なる震災ですべてを損失、現在残っている本堂は 文永3年(1266)に再建されたもの。
 三十三間堂の見どころは、長大な堂内をびっしりと埋め尽くすようにして立つ 千手観音像。本像の千手観音坐像(国宝)を中心に、 左右に10段50列で500体ずつ千手観音立像が整然と並んでいる様は圧巻。 この1001体の観音像、正しくは「十一面千手千眼観世音菩薩」といい、 頭上には11のお顔をつけ、両脇には40本の手を持ち、 1本の手が25種類の世界で救いの働きをし、40を25倍して「千手」を表している。 千一体の観音像は、仰いだ角度のままひとりでに 一つのこらず拝めるように安置されており、その中には、 会いたいと願う人の顔が必ずあると伝えられる。
 また成人の日に晴れ着姿の男女が60m先の的を射る「通し矢」で有名。


・妙法院蓮華王院(三十三間堂)
市バス博物館三十三間堂前から徒歩すぐ
8:00〜17:00(11月16日〜3月31日は9:00〜16:30分)
拝観料:600円
(075)525-0033




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