おでん

おでん


なぜだかわからないがNF前夜祭のときに、美研BoXにおいて開催されるおでんコンパ。ひとりではなかなかできないようなことを皆で集まってやろうというのが趣旨のような気もするし、授業はあるが翌日から大学が休みである上、NF前夜祭もあって普段こないような人も来るかも、というだけかもしれない。しかし、冬の初めに寒い所に集まって食べる暖かいおでんは、どことなくわくわくさせられる。

○おでんの歴史
もともとおでんというのは、田楽のことを指した。
「煮込み田楽」の略が「おでん」になったというのが通説で、田楽とは、豆腐を焼いて味噌をつけたものである。その後、豆腐の他にこんにゃくも使うようになり、また、焼き物だけではなく煮込み料理も指すようになり、いろいろなネタの料理に変化していった。
いわゆる関東だきがおでんに取って代わるまでは、大阪ではおでんと言えば、茹でたこんにゃくに、すり味噌に砂糖を加えて甘くしたタレを塗ったもの。おでんが現在の形になったのは、おおよそ、文化文政の頃と思われる。関西ではおでんを関東だきということもあるが、江戸のほうが早くから現在の形になっていたためのようである。

○おでんの作り方
昆布は水につけてもどし、3cmの長さに切って結び昆布にする。
大根は皮をむき、3cm位の輪切りに切って面取りをして、米のとぎ汁で柔らかく茹でて洗い、水気を切る。十文字に隠し包丁を入れると、煮汁で煮たときに味が良くしみ込む。
厚揚げ、さつま揚げ、がんもどきなどの揚げ物は、ザルに並べて熱湯をまわしかけ油抜きをする。
こんにゃくは適当な大きさに切り、熱湯でさっと茹でて、ザルにあげておく。
はんぺんやちくわは食べやすい大きさに切っておく。
鍋に具材がかぶるくらいのおでんスープを入れ、はんぺんを除いた具材と、ゆで卵やつみれなどを入れ、煮立ってきたらぐつぐつしない程度の弱火で30分程煮込む。途中水分が減ったら湯を足し、スープは煮詰めないようにする。
おでんスープは、だし汁と醤油、酒、みりん等の調味料をあわせて好みの味につくる。スープは薄味にすると素材の旨味が味わえる。
最後にはんぺんを入れ、スープをかけながら温める程度に煮込み、でき上がったら溶き辛子や七味などでいただく。
ロールキャベツや、餅や野菜類やうどんが油揚げの中に入った袋物、うずらの卵やぎんなんを数個串に刺したもの、牛スジやたこ、いか巻、海老巻、信田巻、じゃがいも、豆腐、ねぎま、バクダン、ロールキャベツなど、種を工夫してオリジナルのものを楽しむのも一興。
手間を惜しむなら市販のおでんの素を使えば簡単に本格的なおでんを楽しむことができる。
おでん種で人気が高いのが、大根、卵、はんぺん、もち入り巾着、牛スジ、ちくわぶ、厚揚げ、こんにゃく、がんもどき、ごぼう巻などであり、スープはやはり醤油味の人気が圧倒的に高いようだが、最近は市販のおでんの素を使う場合も多い。あまりポピュラーではないようだが、塩や味噌を使う場合もあり、変わった味ではとんこつやコンソメというのもある。

○おでんの栄養
さつま揚げ

さつま揚げ
おいしいけれど、油が気になる…という意見も多いおでん種「さつま揚げ」。
しかし、調合したすり身を揚げることによって他の練り製品にはない栄養効果がある。
さつま揚げを揚げたときにできる茶色い物質(メラノイジン・糖とアミノ酸が結合されたもの)が周りに付いている油の酸化を防いでくれる。外側のメラノイジンが内側のタンパク質や油が酸化するのを防ぐのである。さつま揚げを食べることで、この良質のタンパク質を摂ることができ、血管の細胞に取り込まれることにより血管が若返る。
さつま揚げは植物油で揚げているので、最近注目されているリノレン酸、オレイン酸が多く含まれている。リノレン酸、オレイン酸は血中コレステロールの増加を抑制したり、中性脂肪を減らす効果があり、魚油(DHAやEPA)と植物油の相乗効果で中性脂肪を減らす効果がある。

こんにゃく


こんにゃく
食物繊維(ダイエタリーファイバー)を多く含むため、腸の動きを活発にして体内の有毒なものを早く外へ出す。食物繊維が不足すると、生活習慣病・文明病と呼ばれる肥満、便秘、動脈硬化や心臓病、糖尿病、ガン、胆石、痔などにかかりやすくなる。こんにゃくを食べることで有害物質が腸から吸収されたり、腸壁を刺激することを防ぎ、善玉菌を増やす助けになる。その結果、腸ガンの発生を抑える効果があがるのである。
また、こんにゃくは日本人の食生活で不足しがちなカルシウムを十分に含み、しかもこんにゃくのカルシウムは酸にとけやすく、胃の中で容易にとけて小腸から吸収される。このカルシウムがアルカリ性のミネラルであり、こんにゃくは優れたアルカリ性食品であるといえよう。
さらに、超低カロリー食品(寒天の30分の1)であり、ノンカロリーでなくとも、ダイエット中に不足しがちな食物繊維、カルシウムなどの栄養を含んでいながら低カロリーなこんにゃくは、ダイエットに効果的な食品である。



・おでんコンパ
 左京区吉田二本松町吉田グラウンド西棟6号室 美術研究会BoX
 市バス「京大正門前」バス停下車徒歩2分
 18:30〜??:??
 参加無料




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