高台寺
(高台寿聖禅寺)
臨済宗建仁寺派

開山堂


北には八坂神社・祇園、南には二寧坂・産寧坂を通じて八坂の塔や清水寺へと、観光客で常ににぎわうねねの道。そこは石畳の風情ある通りで華やかさにあふれる。しかしゆるやかで長い坂をのぼって門をくぐってみると、穏和でやさしい、温かな雰囲気につつまれる。そんな違いがこの寺のもう一つの魅力ではないだろうか。
高台寺の歴史
豊臣秀吉の妻北政所(ねね)が夫の菩提を弔うために1605年に開いた寺であることから「ねねの寺」とも呼ばれている。創建当時は徳川家康の援助を受けて壮麗な寺観を誇ったが、たび重なる火災でそのほとんどを焼失。現在残っているのは、開山堂や傘亭、時雨亭、観月台などでいずれも国の重要文化財に指定されている。
なお、北政所は念仏三昧の日々を過ごしたあと、寛永元年(1624)に76歳で亡くなり、現在は霊屋(おたまや)で静かに眠っている。

高台寺のみどころ

観月台
檜皮葺きの四本柱の建物であり、三方に唐破風をつけた屋根の下から観月するための建物である。

北庭


庭園
庭園は、開山堂の臥龍池、西の偃月池を中心として展開されており、小堀遠州の作によるもので、国の史跡・名勝に指定されている。偃月池には、秀吉遺愛の観月台を配し、北に亀島南の岬に鶴島を造り、その石組みの見事さは桃山時代を代表する庭園として知られている。

霊屋


霊屋(おたまや)
北政所の墓所、秀吉と北政所をお祀りしている所であり、厨子内左右に秀吉と北政所の木像を安置している。須弥壇や厨子には、華麗な蒔絵が施され世に高台寺蒔絵と称され桃山時代の漆工芸美術の粋を集めている。

傘亭


傘亭・時雨亭 
利休の意匠による茶席であり伏見城から移建したものである。傘亭は竹と丸木が放射状に組まれ、カラカサを開けたように見えることからその名があり、正式には安閑窟と呼ばれる。時雨亭とは土間廊下でつながっている。



・鷲峰山(じゅぶざん)高台寿聖禅寺
京都市東山区高台寺下河原町526
Tel.075-561-9966
http://www.kodaiji.com/index.html
市バスなどで「東山安井」下車徒歩6分
9時〜17時、600円(季節により変動あり)




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