妙心寺大雄院
臨済宗妙心寺派妙心寺塔頭

庭園
▲約300坪の建物の中にある、回遊式の日本庭園。


○特別拝観
大雄院(だいおういん)は一般公開されてこなかったが、1603年の建立から400周年を迎え、2003年10月1日〜2004年12月10日の間特別公開されることになった。
同2003年4月、客殿や書院などが京都府指定文化財に指定されている。拝観の機会には、ぜひこれらの文化財も鑑賞しておきたいものである。
○大雄院の歴史
1603(慶長8)年、尾張藩の家老を務めた武将、石河光忠が父親の菩提(ぼだい)寺として建立したのが始まり。その関係から大雄院は光忠以降、尾張石河家の香華所となり現在に至る。客殿と書院は1726(享保11)年に前身建物の材料を用いて再建され、庫裏は江戸末期に改造された。客殿のふすま絵は、江戸末期から明治初期にかけて活躍した柴田是真の作。
○蚕繭紙(さんけんし)
現住職の石河正久氏が、30余年の歳月をかけて研究、努力された結果、作り出された絹100%の紙。
蚕の交配を重ねて生まれた、平らなところに置くと平面状に糸を吐く蚕、「石河蚕」が吐き出す絹糸で作る。
養蚕発祥地の中国でも存在しなかった平面繭、  高僧や著名人が書や日本画をしたためた蚕繭紙展も開催している。


・正法山妙心寺派妙心寺塔頭大雄院
右京区花園妙心寺町52
JR嵯峨野線 花園駅より徒歩10分
9:30〜16:30
大人600円




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